勝軍地蔵について

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浄土宗の寺院でありますが、境内には地蔵堂があります。こちらには、全国的に非常に少ない甲冑を身につけられたお地蔵様が祀られております。
今から250年も前の明和時代、日本の東や西の各地に大地震等が頻発した状況を危惧した且来郷の辻座三郎さんが、当時の永楽寺住職であった和慶和尚に「このような災害が当地に起こっても、小さく収まる方法はないか?」と相談したその折りに出された提案が、「お地蔵様をお祀りする。」ことでした。
明和4年1月29日の明け方、辻座三郎さんの枕元にお地蔵様が現れ、「京の愛宕山の中腹にいるが、且来郷の永楽寺に行きたいので迎えに来い!」とのお告げがあった。これを聞いた辻座三郎さんは飛び起き、和慶住職に報告しましたところ、「すぐにお迎えに行ってほしい」と頼まれ、即座に出発し愛宕山の山の中を捜しました。
やっと崩れた祠の中から丁寧に掘り出してみると「お地蔵様」でした。愛宕山の白雲寺の住職に訳を話して相談してみると、「今は崩れた祠だが、200年ほど昔からあったのだから且来郷でお祀りしなさい。」と許可を頂きました。修復と彩色が終わり明和5年7月24日に地蔵堂に鎮座されました。

勝軍地蔵写真

勝軍地蔵様の御利益

  • 一.火難除け
  • 二.盗難除け

特に3歳までに、勝軍地蔵様の前で火難除け・盗難除けの勤行に参加されますと、
一生火災から除けられ、盗難からも守られると言われております。